「英語が苦手だから、海外に行っても何も話せないと思う」。中学生のお子さんから、そんな声が聞こえてくることがあります。
でも、はじめての海外で大切なのは、上手に話すことではありません。短い言葉でも「伝わった!」という体験をすること。その1回が、英語への気持ちを大きく変えることがあります。
なぜ「話す体験」が大切なのか
学校の英語は、正しく書くこと・読むことが中心になりがちです。間違えるのがこわくて、話すのが苦手になってしまう子も少なくありません。
海外では、文法が少しくらい間違っていても、相手は伝えようとしていることを一生懸命くみ取ってくれます。「完璧でなくても通じる」とわかると、英語は「テストの教科」から「人とつながる道具」に変わります。
出発前に覚えたい5つのフレーズ
| 場面 | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| あいさつ | Hello! / Thank you! | こんにちは/ありがとう |
| お願い | Can I have this, please? | これをください |
| たずねる | Where is the restroom? | トイレはどこですか? |
| 聞き返す | Sorry, one more time, please. | すみません、もう一度お願いします |
| 気持ちを伝える | This is delicious! | これ、おいしい! |
この5つだけでも、旅行中の多くの場面で使えます。紙に書いてポケットに入れておくと安心です。
現地で話しやすい場面
いきなり道を聞いたり、長い会話をしたりする必要はありません。まずは、決まったやりとりで終わる場面から始めましょう。
- お店やカフェでの注文(指さし+"This one, please."でOK)
- ホテルのフロントでのあいさつ
- 買い物のあとの"Thank you!"
- 美術館や博物館のスタッフに"Where is ...?"とたずねる
英語が使われている場所かどうかは行き先によって違います。英語が通じにくい場所では、現地の言葉の「ありがとう」を1つ覚えておくと、それだけで笑顔が返ってきます。
親のサポートの仕方
親が代わりに話さない
子どもが言葉に詰まると、つい親が代わりに話したくなります。でも、少しだけ待ってみてください。言えなかったら、横で小さな声でヒントを出すくらいがちょうどよい距離です。
できたことを一緒に喜ぶ
「通じたね!」「ちゃんと伝わってたよ」と、小さな成功を言葉にして伝えましょう。うまく話せたかどうかより、話してみたことをほめるのがポイントです。
親も一緒に挑戦する
親が間違えながらも楽しそうに話している姿は、子どもにとって何よりのお手本です。「私も通じなかった!」と笑い合えると、間違えることへのこわさが小さくなります。
出発前の練習方法
- 翻訳アプリや動画で発音を聞いて、家族でロールプレイ
- 行き先のお店のメニューをネットで見て、注文する練習
- 「見つけたいものリスト」に、英語で聞いてみたいことを1つ入れる
まとめ
英語が苦手な中学生にとって、はじめての海外は「話せた!」を体験するチャンスです。5つのフレーズと、話しやすい場面、そして親が少し待つこと。それだけで、旅の中に小さな成功体験が生まれます。