旅行から帰ってきて、「楽しかった?」と聞くと「うん、楽しかった」。それで会話が終わってしまうこと、ありませんか?
せっかくの体験も、言葉にしないまま時間がたつと、少しずつ忘れていきます。反対に、旅のあとに話したり書いたりすると、子どもの中で体験が整理され、「次はこうしたい」「もっと知りたい」という気持ちにつながります。
この記事では、子どもが思わず話したくなる「ふりかえり」の問いかけを20個紹介します。
ふりかえりのコツ:答えやすい問いから始める
いきなり「何を学んだ?」と聞かれても、大人でも答えにくいものです。最初は「見たもの」「食べたもの」など、思い出せば答えられる問いから始め、少しずつ「どう思った?」「なんでだろう?」へ進むと、自然と話が深まります。
ステップ1:思い出す問いかけ
- いちばん最初に「わあ!」と思ったのは何?
- 食べたものの中で、いちばんおいしかったのは?
- もう一度行けるなら、どこに行きたい?
- 写真をもう一度見るなら、どの1枚?
- 旅行中に聞いた音や、かいだにおいで覚えているものは?
ステップ2:くらべる問いかけ
- 日本と同じだと思ったところはどこ?
- 日本とちがうと思ったところはどこ?
- 向こうの子どもと日本の子どもで、ちがうと思ったことは?
- 向こうで当たり前だったけど、日本ではめずらしいことは?
- 日本に持って帰りたいと思ったもの(ルールや習慣でもOK)は?
ステップ3:考える問いかけ
- どうして、そのちがいがあるんだと思う?
- もし向こうに住むとしたら、困りそうなことは?
- 向こうの人が日本に来たら、何におどろくと思う?
- 言葉が通じなかったとき、どうやって伝えた?
- 旅行の前に思っていたことで、ちがっていたことは?
ステップ4:次につなげる問いかけ
- もっと知りたくなったことは何?
- 次に行くなら、どこの国に行ってみたい?
- 次の旅行までに、できるようになりたいことは?
- この旅行を友だちに紹介するなら、何を話す?
- 旅行で見つけたことを、1つだけ絵か文にするなら?
年齢別の使い方
| 年齢 | おすすめ | ポイント |
|---|---|---|
| 未就学 | ステップ1を中心に | 写真を見ながら指さしで答えてもらうだけでも十分 |
| 小学1〜3年 | ステップ1〜2 | 「同じ・ちがう」を一緒に数えてみる |
| 小学4〜6年 | ステップ1〜3 | 「なんでだと思う?」に親も一緒に予想を出す |
| 中学生 | ステップ3〜4 | 自分で調べたことと合わせて、短い文章にまとめる |
聞き方で気をつけたいこと
ふりかえりは「テスト」ではありません。答えが短くても、ちがっていても、まずは「そうなんだ」「おもしろいね」と受け止めてください。親が自分の発見を話すのもおすすめです。親が楽しそうに話すと、子どもも話したくなります。
一度に全部聞く必要もありません。帰りの飛行機、夕ごはんのとき、写真を整理するときなど、何回かに分けて1〜2個ずつ聞くくらいがちょうどよいペースです。
まとめ
旅のふりかえりは、「思い出す → くらべる → 考える → 次につなげる」の順番で問いかけると、自然と話が深まります。旅の体験は、言葉にしたときに学びのタネになります。